WPF のデータバインディングについて解説します!

最近WPFのデータバインディングを調査する機会があったので記事にしました!

WPFとデータバインディング

WPF (Windows Presentation Foundation) は、.NET Framework の一部でありWindows デスクトップアプリケーションの開発に使用されます。
WPF では、XAML (Extensible Application Markup Language) を使用して、デスクトップアプリケーションの UI を定義することができます。
そしてWPF では、データバインディングを使用してUI 要素とそのバックエンドのデータを結びつけることができます。

データバインディングはWPFの真骨頂!

データバインディングはWPF の中心的な機能の一つであり、以下のような利点があります。

  • データの自動同期:
    データが変更された場合UI 要素も自動的に更新されます。すごい!
    Vue.jsやReactみたいですね。
  • テンプレートの再利用:
    データバインディングを使用するとテンプレートを作成して複数の UI 要素に再利用することができます。
  • テスト容易性:
    データバインディングを使用するとUI 要素とデータを分離することができます。
    これにより単体テストや自動化された UI テストを行う際にUI 要素とデータの処理を分けてテストすることができます

参照

データバインディングは数種類のパターンがある

  • OneWay:
    データの変更を UI 要素に反映させるだけで、UI 要素からの変更はデータに反映されません。

    <TextBlock Text="{Binding Name}" />
    

    上記の例では、TextBlock 要素の Text プロパティをName プロパティにバインドしています。
    Name プロパティの変更があるとTextBlock のテキストも自動的に更新されます。

  • TwoWay:
    データの変更を UI 要素に反映させ、UI 要素からの変更もデータに反映されます。
  • OneTime:
    データを UI 要素に一度だけバインドします。データの変更は UI 要素に反映されません。
  • OneWayToSource:
    UI 要素からの変更をデータに反映させデータからの変更は UI 要素に反映されません。

周辺技術

WPF ではデータバインディングのためにさまざまなクラスやインターフェースが提供されています。
代表的なものとして、INotifyPropertyChanged インターフェースや ObservableCollection クラスがあります。

INotifyPropertyChanged インターフェースを実装することで、データの変更を WPF に通知しUI 要素の更新をトリガーすることができます。

ObservableCollection クラスを使用することで、コレクションの変更を WPF に通知しコレクションを表示する UI 要素の更新をトリガーすることができます。